歯の病気にかかりやすくなる

歯並びが悪いと、歯ブラシが細かい溝や隙間に入りづらいため、磨き残しが高頻度で生じます。この磨き残しによって、むし歯や歯周病などのリスクが高まります。

肩こりや頭痛が起こりやすくなる

歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、噛むときに顎や筋肉に余計な力がかかります。その結果、肩こりや頭痛の原因になることがあります。
正しい噛み合わせは、上下の歯が適切にかみ合い、咬合圧が均等に分散される状態です。しかし、歯並びが不均一であったり、上下の歯のかみ合わせが合わない場合、咬合力が一部の歯や筋肉に集中してしまいます。
このような状態が続くと、顎関節や咬筋に過剰な負担がかかり、肩こりや頭痛、顎関節症などの症状が現れます。

顎関節症の原因にもなる

顎関節症は、口を開けたり閉じたりする際に音がしたり、顎がうまく動かせないなどの症状が現れる病気です。噛み合わせが悪いために特定の歯に負担がかかり、顎にまで余計な力がかかることで顎関節症のリスクが高まります。
また、顎関節症の原因は、噛み合わせの他にもストレスや歯ぎしりなどさまざまです。

食べ物の消化が悪くなる

噛み合わせが悪いと正しく噛むことが難しくなります。食べ物を効率的に咀嚼することができず、消化吸収が悪くなる恐れがあります。特に子どもの場合、噛み合わせが悪いために適切な咀嚼が行えないと、食物を効果的に消化吸収することができず、成長に悪影響を与える可能性も否定できません。

発音が悪くなる

歯並び・噛み合わせが悪いと、発音に影響が出ることがあります。前歯の隙間が大きい場合や歯の生え方によって舌の動きが制限される場合、正しい発音が困難になります。
特に子どもの場合、言葉の発達には正しい発音が重要です。口腔内の構造や歯並びの問題があると、特定の音や音節を正確に発声することが難しくなり、人とのコミュニケーションや学習に支障をきたす可能性があります。